それはある日、私たちの前にふわりと姿を現しました。

「やあ、ぼくはリーヴ。夢の国から舞い降りてきたんだ」
リーヴはそう言って手のひらにちょこんと立ちました。

「ぼくは君たちの想像。そう、夢のかたち。ぼくの姿は君たちのお気に入りのこの世界の生き物みたい」
リーヴはそう言って手や羽をバタつかせたり、尾っぽを振って見せたりしました。そして、彼は語ります。

「ぼくのいたセカイは本来、白い空虚のセカイ。今、ぼくのいるこの世界の、きみたちやすべての生き物の見る夢によって、ぼくのいたセカイ、そう、夢の国は形作られ、そして色づくんだ。でも、最近、ぼくのいた夢の国やぼくの体の輪郭が薄れてきているようなんだ。だから、お願いがあるんだ」
リーヴは手のひらから私たちを見上げます。

「ぼくといっしょに、ぼくらのセカイを再び形作り、色づけてほしいんだ」
そして、リーヴはこの世界にとどまることになりました。
今日もリーヴはこの世界や故郷の夢の国を行ったり来たり、縦横無尽に飛び回っています。

名前	リーヴ
種族	妖精？（夢のかたちが実体化したもの）
性別	不明
年齢	不明（誕生年は西暦2000年だと言っている）
身長	100mm程度（手のひら、肩に乗るくらい）
体重	100g程度
特技	笑顔や夢を振りまくこと